逆境を味方に

 

英国帰国子女、いじめ、生徒会役員、
通り魔被害、米国留学、人種差別、
テレビ出演、レイプによる処女喪失、
劇団主宰、友人の自殺、雑貨店開業、
ストーカー被害、ケニア太鼓修行、
詐欺被害、CDデビュー、DV被害、
イベントプロデュース、実子と離別、
海外ツアー、夜逃げ、カフェ開業、
ネット難民、カナダ留学、離婚、
心理セラピーのサロン開業…。


これは全部、
一人の人間が体験してきたこと。

私、SOULKNOCK あき の人生です。


自分で振り返ってみても、
激しいな~って思うこの人生。

今、ココロに触れるセラピストになって
やっと、力を抜いて、心地よい毎日を
過ごせるようになりました。


あぁ~っ、よかった~!


本当に、しみじみ思います。

いままでの道が、ちゃあんと私を
ここへ連れてきてくれた。

大変だったけど、今は、
胸を張って自分の話ができます。

隠すことなんか、なんにもない。

このページでは、
どんな経験が私に力をくれたのか、
どんな時にチャンスを掴まえてきたのか、
そんな話をシェアしたいなと思います。

そして、誰だって、もっと幸せに、
もっと楽に生きていいんだって、
そんなヒントになったらいいな。。。

 

 

(生後6ヶ月 れんげの中で)


昭和50年、西暦で言えば1975年。
10月25日の静岡県の三島市にて。

5人兄弟の末っ子である父と
4人兄弟の末っ子である母の間に生まれた
3人兄弟の末っ子が、私です。

O型同士の間に生まれたO型、大雑把。
さそり座、卯年、思春期にバブル崩壊。

基本的には甘えん坊なはずだけど、
「面倒見のよい姐御肌」って言われる。

生命力は、うん、高いと思います。

お祭りやパーティーが大好き。

でも、「お一人様」も得意です。

情熱的と言えば聞こえはいいけど、
暑苦しくて、しつこくて、負けず嫌い。
やるとなると、とことんやりたい人。


ん~~~っ。

…こんなにバラして嫌われないか
ちょっと心配になってきました(笑)。

でもね、ありがたいことに、人からは
「包容力を感じさせて心を開かせる」
とか「自分も相手も引き上げる」とか

「感覚が豊か」とか「垣根がない」とか
「小学生っぽい」とか「エロい」とか
・・・あれ?

まあ、なんだかいい感じに
受け入れてもらっているみたいです。



今まで計31回引越しをしたので、
出身地を聞かれると困っちゃいます。
合計で長いのは、東京ですネ。

子どもの頃は万年転校生で、
入学から卒業まで通しでいた学校は
ひとつもありません。

どんだけ仲良くなっても、
距離が離れたら心も離れちゃう。

そんな経験を重ねて、すねたり
ひねくれたのは、否めないですね~。

 

 

(一番仲の良かったミシャオと)


そんな中でも、
8歳からのイギリスの経験は、
今の私を作る大きな要素でした。

おしゃべりな私が、英語が話せなくて
全く話ができなくなっちゃったんです。

がっちょーん、デスヨ。

コミュニケーションできないことが
どれだけ自分を窮屈にするのか、
どれだけ寂しいのか身に沁みました。

「明るくて楽しいあきちゃん」
だったはずなのにーっ!…って
無力な自分を責めたりしました。


それでも、ひたすら落ち込んで
ふてくされた後は、「何とかしよう。
負けないぞっ」て、燃えたんです。

自分で可愛げのない嫌なトコだ、
と思っている「負けず嫌い」が、
この時、私を助けてくれました。


今すぐ、できることがあったんです。

日本の方がずっと進みの速かった
算数だけは、クラスの誰よりできた。

無口でも、絵をかくことができた。

意味は分からなくても、
歌を一緒に歌うことができた。

なんでもいいから、
できることをやろうって、
あの時の小さな私は決めたんです。

ずっと一人ぼっちでいるのだけは、
嫌だったから。

日本にいた頃みたいに
楽しく毎日を過ごしたかったから。



私を見守っていてくれた母いわく、
毎日、悔し涙をいっぱい流しながら
すごく頑張って勉強したそうです。

少しずつ、
自分にできることを自分で見つけて
アピールすることを身につけました。

同時に、言葉に頼らずに
身体ひとつで飛び込んでいって、
その場や人に馴染むことを覚えました。


あの三年間で身につけたことは
今までも、これからも、ずっと
私を助けてくれるって思います。

「あきらめない」を育ててくれた
大切な経験だから。


 ★ ★ ★


当時はそんなこと
考えてなかったと思うけれど、
逆境を味方につけた、最初の経験。

いつだって、逆境が押し寄せると、
私は、自分には何もできないんだって
思い出すことができた。

そして、同時に、すでに
色んなことができるんだってことを
思い出すことができた。

ちょっと強引なやり方ではあったけど、
余分なものを投げ捨てて、切り替える、
自分に戻るきっかけをもらってた。


まあ、そのやり方が激しすぎて、
後に自分を苦しめることに
なるんですけどね…。


私って、鈍いヒトだったんだ~って
これを書きながら分かりました。

人生に、分かりやすい「逆境」がないと
気付くことができなかった。

でも、そんな大げさなことがなくたって
日常の些細なできごとの中に
苦しいことも紛れていますよね。

敏感な方は、その一つ一つに
気付くことができると思うんです。

些細なことが気になるのって、
けっして悪いことじゃ、ない。

それだけ頻繁にチャンスが
訪れているってことですもん。


同じように、鈍感なことも、
別に、悪いことじゃない。


できごとの派手さは
苦しみの深さに関係しない。

私たちが誰だってみんな
おなじように抱えてきたもの。


私の場合、この3年間もその後も、
次から次へとやってきた逆境が、

それまで抱え込んだ荷物を
降ろすチャンスをくれていました。

「生きたい」という、
ささやかな願いとともに。

大げさですけどね~。

自分の内側が死んだように静かなまま
毎日を過ごすことに耐えられなかった。

自分の中にある生命力に
助けられてきたな~って、思います。



さて。 今は、おかげさまで、
日常の些細なことから気付いて、
その場ですぐ捨てる機会が増えたから

溜め込んだり、力んで捨てたり、
周囲を巻き込むことは減ってきた…
って、感じています。

それって、すんごい楽なんです。

あの頃の、力みまくっていた自分へ
「お疲れ様」って、言いたいな。



つづき⇒【たいこらいふ】